屋根から雨漏りが発生する要因は?対処方法や修理費用、注意点を紹介
- 雨漏り修理

「雨漏りが発生したけど原因がわからない」
「屋根からの雨漏りはどのように修理したらいい?」
雨漏りの要因は多数あり、屋根だけではなく窓枠や外壁からもあります。
原因を特定するには複数の箇所を確認することが大切です。
本記事では屋根から雨漏りが発生する要因や、発生後にすべきことを紹介します。
屋根以外で雨漏りが発生する要因や施工費用、修理する際の注意点も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
屋根から雨漏りが発生する要因

屋根からの雨漏りは主に4つの要因があります。
・屋根材の破損
・防水シートの劣化
・さびの発生
・漆喰の剥がれ
それぞれの箇所をチェックすることで雨漏りの原因を見つけられるので、ぜひ参考にしてください。
屋根材の破損
屋根材が経年劣化や自然災害によって破損することが雨漏りの原因のひとつです。
たとえば、瓦屋根の場合は瓦にひびが入ったりズレたりすることで雨水が屋根から浸入します。
スレート屋根の場合も温度変化による伸縮の繰り返しによって屋根材が割れ、ひび割れた箇所に雨水が入ることで雨漏りが発生することがあります。
屋根材の破損は目視でも確認できるため、庭やベランダから見える範囲で点検してみましょう。
屋根に上らないと見れない場所は、業者に点検してもらうことをおすすめします。
防水シートの劣化
屋根の下地に取り付ける防水シート(ルーフィング)の劣化も雨漏りにつながります。
防水シートの寿命は20~40年ほどです。
防水シートは屋根材の下に敷くため、一度屋根を取り外して状態を確認しなければなりません。
業者に点検を依頼することで、防水シートの状況を確認できます。
さびの発生
瓦屋根の板金部分や金属屋根でさびが発生している場合、雨漏りが発生するおそれがあります。
ステンレスやガルバリウム鋼板のようにさびにくい金属が用いられていても、経年劣化によって腐食し、穴があくケースが少なくありません。
さびは塗装の劣化によって金属屋根が露出すると雨漏りが発生しやすくなるため、定期的な塗装メンテナンスによって防錆することが大切です。
漆喰の剥がれ
瓦屋根の場合は、棟部分に使用される漆喰の剥がれによっても雨漏りになることがあります。
漆喰は瓦の隙間を埋める材料です。
雨水の浸入を防ぐとともに瓦を固定する役割がありますが、紫外線や風雨にさらされ続けることで徐々に劣化して剥がれてしまいます。
漆喰が劣化している場合は、早めに詰め直しを行うことが大切です。
屋根以外から雨漏りが発生する要因

雨漏りは屋根だけではなく、以下の箇所からも発生する場合があります。
・外壁
・ベランダ
・窓サッシ
・天窓
外壁は屋根と同じく年中雨や紫外線にさらされるため、経年劣化によってひび割れや塗装の剥がれが生じます。
ひび割れや剥がれから雨水が浸入することで、外壁内部に伝わり雨漏りが発生します。
ベランダの雨漏りは床面の防水層の割れや排水管の詰まりなどが原因です。
窓サッシではコーキングの劣化により隙間から雨漏りが発生することがあります。
天窓からの雨漏りは、主にパッキンの劣化により起こります。
雨漏りの原因は上記のように複数あるため、発生した際は建物全体をチェックしましょう。
屋根から雨漏りが発生したらすべきこと

雨漏りが発生した際、できるだけ早めに以下のことを行いましょう。
・雨漏りしている箇所の特定
・応急処置
・修理業者への依頼
雨漏りによる被害を最小限に抑えるためにも、ぜひ参考にしてください。
雨漏りしている箇所の特定
雨漏りが発生したら原因を特定しましょう。
外から屋根材を見て、ひび割れやズレがないかを確認します。
ほかにも棟板金の浮きや瓦屋根の漆喰のはがれがないか目視できる範囲で確認してみましょう。
外壁や窓サッシから雨漏りが発生している場合はシーリングの劣化をチェックします。
ベランダの雨漏りを確認する場合はひび割れがないか、排水口が詰まっていないか見てみましょう。
ただし、屋根の上にはしごで上って雨漏りの発生源を確認するのは、危険なためおすすめできません。
高所の点検が必要な場合は、必ず業者に点検してもらいましょう。
また原因を特定できない場合や広い範囲で雨漏りが発生している場合は、雨漏り調査専門の業者に相談するのもひとつの手です。
応急処置
雨漏りが発生したら自身でできる範囲で応急処置を行いましょう。
雨漏りを放置すると床や家具、家電製品などを傷めてしまうおそれがあるためです。
とくに家電製品に水滴がつくと漏電による感電や火災の危険があるため、必ず濡れないよう対策しましょう。
具体的な応急処置の方法は以下のとおりです。
・雨漏り箇所の下にバケツを置く
・バケツの下に新聞紙や雑巾を敷いて水しぶきが飛び散るのを防ぐ
・雨漏りが発生している箇所に防水テープをする
屋根にブルーシートをかける方法もありますが、高所作業のため安全の観点から専門業者に依頼することをおすすめします。
修理業者への依頼
応急処置を行ったらできるだけ早く専門業者に修理を依頼しましょう。
雨漏りの修理はDIYでは難しくおすすめできません。
修理に慣れていない人の場合、雨漏りの原因を特定できず見当違いの修理をするおそれがあるためです。
自分で修理しても雨漏りが再発してしまい、結果的に修理業者に依頼するケースも少なくありません。
専門知識が豊富な業者に点検と修理を任せることで、雨漏りを根本的に解決できます。
屋根の雨漏り修理にかかる費用

屋根の雨漏り修理にかかる費用は、以下のように修理内容や工法によって異なります。
・棟板金の取り替え:3〜20万円
・漆喰の詰めなおし:5~25万円
・谷樋の交換:8〜20万円
・雨樋の取り替え:3,000~1万円/メートル
・瓦のズレの修理および差し替え:1〜15万円
・カバー工法(既存屋根の上に新しい屋根を被せる工法):80〜200万円
・葺き替え(既存屋根を撤去して新しい屋根を設置する工法):100〜220万円
屋根の劣化や破損が軽度であれば部分的な修理で対応できます。
一方で広範囲に劣化が見られる場合はカバー工法や葺き替えなどの大がかりな工事が必要です。
ただし上記の金額はあくまでも目安です。
具体的な金額を知りたい方は、業者に見積もりを依頼しましょう。
屋根の雨漏り修理における注意点

屋根の雨漏り修理をする際は、以下の点に注意しましょう。
・雨漏りでない可能性がある
・信頼できる業者に依頼する
雨漏り修理でムダな費用が発生しないためにも、ぜひ参考にしてください。
雨漏りでない可能性がある
天井や壁から水が垂れたとしても雨漏りでないケースがあります。
雨漏り以外で水が漏れる原因は以下のとおりです。
・結露
・漏水
室内外の温度差が大きいと結露が発生します。
結露の場合は換気して室内の水蒸気を逃がすことで解決できます。
建物内部にある水道管や排水管から水が漏れているのが原因で天井から水滴が垂れるケースも少なくありません。
水を使用していないのにメーターが回っている場合は漏水の可能性があるため、水道管の工事業者に相談しましょう。
信頼できる業者に依頼する
雨漏りの修理業者には信頼できる業者が多くいますが、悪質な業者も存在しているのが現状です。
誤って悪質業者に依頼すると、手抜き工事や高額請求などのトラブルが発生するおそれがあります。
信頼できる業者の特徴は以下のとおりです。
・実績が豊富で評判が高い
・丁寧に時間をかけて点検をしてくれるか
・見積書に内訳が詳しく記載されている
・スタッフの説明がわかりやすい
一方で以下の業者は悪質業者である可能性が高いため注意しましょう。
・突然訪問してきて不安を煽る
・極端に安い見積もりを提示する
・契約をせかす
複数の業者に相談し、信頼できる業者か判断したうえで依頼しましょう。
屋根から雨漏りが発生したら応急処置をして業者に確認してもらおう

屋根からの雨漏りは、屋根材の破損や防水シートの劣化などさまざまな原因で発生します。
雨漏りを放置すると建物に深刻なダメージを与えるため、早急に修理することが大切です。
雨漏りを発見したら応急処置を行い、速やかに専門業者に修理を依頼しましょう。
タカハシ塗装では、つくば市や周辺地域にお住まいの方の雨漏り修理を受け付けています。
お問い合わせがあれば最短即日で現地に伺いますので、雨漏りにお悩みの方はお気軽にご相談ください。





