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外壁塗装で下塗りが必要な理由|役割や塗料を選ぶポイントを紹介

  • 外壁塗装


「外壁塗装の下塗りって必要?」
「下塗りをしないとどのような問題があるの?」


外壁塗装において下塗りは塗料の密着性を高めたり、きれいに仕上げたりするために必須です。


本記事では、外壁塗装における下塗りの役割や塗料の種類などを紹介します。


塗装業者に依頼する際に適切に下塗りを実施しているかどうか把握できるような内容になっていますので、ぜひ参考にしてみてください。

外壁塗装の下塗りとは


外壁塗装の工程には下塗り・中塗り・上塗りの3つがあり、最初に塗装する工程を下塗りといいます。


塗装において一番はじめの下塗りは、仕上がりの美しさや持ちの良さに大きく影響を与える重要な工程です。


下塗りは基本的に1日かけて実施され、しっかりと乾燥させてから次の中塗りの工程に入ります。


ただし、塗装面積や外壁の状態、天候などによりさらに時間がかかる場合もあります。

 

外壁塗装における下塗りの役割


下塗りの役割は、主に以下の4つが挙げられます。


・外壁材との密着性を高める
・塗料の吸い込みを防ぐ
・機能性を付加する
・既存外壁の色を隠す


役割についてひとつずつ確認していきましょう。

 

外壁材との密着性を高める

下塗りには、中塗りと上塗りで使用する仕上げ塗料と外壁材の密着性を高める役割があります。


外壁塗装で使用される仕上げ塗料は、下塗りを前提としてつくられているため、密着性はほとんどありません。


下塗りをせずに仕上げ塗料だけ塗ると塗膜が剥がれやすく、すぐに塗装をし直さなければならない可能性があります。


下塗りをしてから仕上げ塗料を塗ることで、密着性が高まり早々に剥がれるリスクを軽減することが可能です。

塗料の吸い込みを防ぐ

下塗りには、外壁材が塗料を吸い込むのを防ぐ役割があります。


塗り替え時期を迎えている外壁は、傷んでいる箇所が必ずあります。


傷んでいる外壁にそのまま塗装すると外壁材が塗料を吸い込んでしまうため、色ムラが発生しかねません。


さらに塗料の吸い込みによって通常よりも多くの塗料を消費するので、コストが高くなるおそれがあります。


仕上げ塗装の前に下塗りを行うことで、塗料の吸い込みを防ぎ、仕上がりを美しくすることが可能です。

機能性を付加する

使用する塗料によっては、外壁塗装に機能性を持たせることもできます。


外壁塗装に機能性を付加する場合は、上塗りで使用する塗料を遮熱や防カビなど機能性のあるものを選択するのが一般的です。


一方で、下塗り塗料にも防カビや防サビ、遮熱など機能を付加した塗料があります。


機能性のある下塗り塗料を選択することで、塗装の効果を底上げすることが可能です。

リフォーム前の外壁の色を隠す

下塗りにはリフォーム前の外壁の色を隠す際にも有効です。


既存の外壁の色を大幅に変更する場合は、元の色が透けてしまうと想像していた仕上がりになりません。


下塗り塗料には透明や白のほかにも、ベージュやグレー、ブラックなどさまざまな色があります。


濃い色から淡い色への変更など大幅に色を変更する場合も、色を消す効果がある下塗り塗料を選択することで、きれいに仕上げることが可能です。


大幅に外壁の色を変更する場合は、下塗りで使用する塗料の色選びも重要となるため、業者とよく相談しながら塗料を選択するのが適切です。

外壁塗装で使用される下塗り塗料の種類


下塗りで使用される塗料には、主に以下の3種類があります。


・シーラー
・プライマー
・フィラー


種類ごとに特徴が異なるため、外壁の状態や使用する上塗り塗料、既存外壁の塗料に合わせた使い分けが重要です。


それぞれ詳しく解説します。

 

シーラー

シーラーは塗料の密着性を高め、下地への塗料の吸い込みを抑える役割がある下塗り塗料です。


シーラーには、水性と油性の2種類のタイプがあります。


水性シーラーはにおいが少なく、比較的劣化が少ない場合によく採用されています。


一方、油性シーラーはにおいが強いものの、水性よりも密着性が高い点が特徴です。


劣化が激しい場合に油性シーラーがよく使われます。

プライマー

プライマーはシーラーと同様、外壁との密着性を高めて下地への吸い込みを抑える役割がある塗料です。


プライマーとシーラーの違いは、明確に定義づけられていません。


メーカーや業者によっては、プライマーとシーラーを同等のものとして扱うこともあります。


ただし、プライマーにはサビ止め効果を持つものもあるため、金属系の外壁下地にはプライマーを使用するのが一般的です。

フィラー

フィラーは、シーラーやプライマーよりも粘度があり、膜厚に仕上げられる下塗り塗料です。


フィラーを下塗りすることで、外壁材の表面を滑らかにできるため、劣化が激しくひび割れや凹凸のある部分への下塗りに適しています。


ほかにも、フィラーは外壁の表面に模様を付けるために、あえて厚く塗られることもあります。

外壁塗装で下塗りをする際のポイント


下塗りは、外壁塗装において非常に重要な工程です。


外壁塗装をきれいに仕上げて長持ちさせるには、下塗りを適切に行う必要があります。


外壁塗装で適切に下塗りを行うためのポイントは、以下のとおりです。


・事前にしっかりと高圧洗浄をする
・塗料が完全に乾燥してから中塗りをする
・外壁の状態や材質に応じて2回塗りをする


塗装業者がどのように作業をしているか具体的にイメージできる内容になっていますので、参考にしてみてください。

事前にしっかりと高圧洗浄をする

下塗りの前工程として、塗装業者は必ず高圧洗浄で外壁の汚れを落とします。


外壁塗装における高圧洗浄は、高圧洗浄機を使用して外壁に付着している汚れや古い塗膜をきれいに洗い流す作業です。


汚れが残った状態で塗装を行ってしまうと、均一に塗装できずムラができてしまいます。


きれいに外壁塗装を仕上げるためには、丁寧な高圧洗浄が不可欠です。

 

塗料を完全に乾燥してから中塗りをする

高圧洗浄後や塗装後は、それぞれ十分に乾燥させるための時間が必要です。


下塗りが完全に乾かないまま中塗りをしてしまうと、色ムラや塗料の剥がれの原因となるおそれがあります。


施工時間を短縮させるために乾燥時間を省くような場合は、施工不良につながる可能性があるため注意しましょう。


外壁塗装をきれいに長持ちするよう仕上げるには、乾燥時間を守ることがポイントです。


業者に依頼する場合はスケジュールを確認し、乾燥時間を十分に設けているかを確認しましょう。

外壁の状態や材質に応じて2回塗りをする

外壁の状態や材質によっては、下塗りが2回必要となる場合もあります。


たとえば、経年劣化によって外壁が傷んでいる場合は、塗料の吸い込みが激しく、1回塗りでは上手く仕上がりません。


1回の下塗りでは足りない場合は、下塗りが2回必要です。


2回塗りが必要かどうかを把握するためにも、事前に塗装業者に確認してもらいましょう。


なお、タカハシ塗装では基本的に下塗りを2回行っています。


2回下塗りを行うことで、防水性を最大限に引き出し、美しい仕上がりを長持ちさせる効果が期待できます。

外壁塗装の下塗りは適切な塗料でしっかりと塗装してもらおう


外壁塗装において、下塗りは仕上がりや持ちを左右する重要な工程です。


適切に下塗りをしないと、早々に塗膜が剥がれたりムラができたりするなど、施工不良につながるおそれがあります。


下塗りの塗装回数や塗料選びは、外壁の状態に合わせる必要があるため、自身で判断できない場合は業者に判断してもらいましょう。


タカハシ塗装でも外壁塗装を受け付けております。


無料で外壁の点検や見積もりをしていますので、塗装の剥がれが気になる方はお気軽にご相談ください。