ヘーベルハウスの外壁塗装を依頼する目安は?費用相場や注意点を解説
- 外壁塗装
「ヘーベルハウスの外壁は何年ぐらいで塗装するの?」
「外壁塗装を業者に依頼する際の注意すべきポイントが知りたい」
ヘーベルハウス住宅で外壁塗装が必要かどうかを判断するには、塗装する時期や外壁の劣化状態を知ることが大切です。
本記事では、ヘーベルハウス住宅の外壁の耐用年数や塗装する際の注意点を解説します。
費用相場や業者の選び方も紹介しますので、外壁塗装を検討中の方はぜひ参考にしてください。
塗装前に知っておきたいヘーベルハウス住宅における外壁の特徴
ヘーベルハウス住宅ではALCという外壁が使われています。ALCはコンクリートの一種で内部に気泡があるのが特徴です。
気泡があることで遮音性や断熱性が高くなります。
外観については、ほかの外壁材に比べて目地が多いデザインとなっています。
目地が多いのは建物にALCのパネルを1枚ずつ取り付けて施工するためです。
パネルを何枚も取り付けて外壁を作るので、パネルの間に隙間が生じてしまいます。
パネル同士の隙間はシーリング材で埋めており、雨漏りや内部劣化を防いでいます。
ヘーベルハウスの外壁塗装の耐用年数
ヘーベルハウス住宅の外壁塗装の耐用年数は、以下のとおりです。
・一般的な塗料を使用した場合:10~20年
・長期耐用型光触媒コーティング「デュラ光」を使用した場合:30年
ただし、紫外線や雨風によって外壁が劣化するため、あくまでも目安になります。
それぞれの塗料の特徴について解説します。
塗料の耐用年数は10~20年
外壁塗装に使用する塗料の耐用年数は10〜20年です。
使用する塗料によって耐用年数は異なります。
塗料ごとの耐用年数は以下のとおりです。
・ウレタン塗料:5〜10年
・シリコン塗料:7〜15年
・フッ素塗料:12〜20年
・無機塗料:18〜20年
耐用年数が長いほど塗料の価格が高くなりますが、メンテナンス周期を伸ばせるので費用対効果は高くなります。
長期耐用型光触媒コーティング「デュラ光」の耐用年数は30年
ヘーベルハウス住宅で使用している長期耐用型光触媒コーティング「デュラ光」の耐用年数は30年です。
デュラ光は紫外線による汚れを防止し、雨が降った際のセルフクリーニング効果に優れているのが特徴です。
通常の塗料の10〜20年と比べると耐用年数が長いため、メンテナンスの回数を減らせるメリットがあります。
ヘーベルハウス住宅の外壁塗装を依頼する目安
ヘーベルハウス住宅の外壁塗装の依頼をする前に、以下の4点を確認してから依頼するかどうかを決めましょう。
・こけやカビ
・剥がれ
・チョーキング
・色あせ
順に解説します。
こけやカビ
こけやカビを発見したら、必ず塗り替えましょう。
外壁は経年劣化により防水性が失われ、こけやカビが発生するようになります。
ALC外壁は水に弱いため、水を含んでいる状態が続くと耐久性が弱くなります。
こけやカビは広がってしまうと美観も損なうので、早めに塗装を依頼しましょう。
剥がれ
塗装が剥がれていたら、塗り替えるのが適切です。
剥がれは施工不良や経年劣化が原因です。
放置すると雨水が浸入して外壁材が変形したり腐敗したりします。
ALC外壁は防水性が低いため、速やかな対処が必要です。
チョーキング
チョーキングを見つけたら塗り替えを検討しましょう。
チョーキングとは、外壁を手で触ったときに白い粉が付着することです。
紫外線や雨風によって塗膜が分解されることでチョーキングが起こります。
防水性を失ってきているサインなので、早めに塗装業者へ相談しましょう。
色あせ
外壁が色あせていても、すぐに塗り替える必要はありません。
色あせは、紫外線や酸性雨などの外部要因でおこります。
ただし、色あせは外壁の経年劣化が始まっているサインなので、外壁塗装を依頼する時期を検討しましょう。
ヘーベルハウスの外壁塗装で注意すべきポイント
ヘーベルハウスのALC外壁は、ほかの外壁と異なる点があるため、正しい技術や知識
が必要です。
ヘーベルハウスのALC外壁の塗装で注意すべき点は以下の5つです。
・ALC外壁に合った塗料を選ぶ
・シーリングを必ず実施する必要がある
・2回目以降の塗装はシーリング代が高くなる
・ひび割れが発生したらすぐに塗装する
・ヘーベルハウスの保証が利用できない場合がある
順に解説します。
ALC外壁に合った塗料を選ぶ
ALC外壁は水を吸収しやすい特徴があるため、透湿性の高い塗料を選びましょう。
透湿性が高いと、外壁材に含まれた水蒸気を逃がす作用が働き、塗装の膨れを防げます。
透湿性の高い塗料の中でも無機塗料は、耐用年数が18〜20年と長く、汚れにくいためおすすめです。
メンテナンス周期が長くなり、費用対効果が高い塗料としてよく活用されています。
シーリングを実施する必要がある
ALC外壁を塗装する際は、防水性を保つためシーリングを実施する必要があります。
シーリングを怠ると目地から雨水や湿気が浸入し、住宅の耐久性が下がる原因になります。
住宅を長持ちさせるためにもシーリングの工程は必須です。
また、シーリングする部分が多いと、費用が高くなる点も注意が必要です。
2回目以降の塗装はシーリング代が高くなる
ALC外壁のシーリング代は2回目の方が高くなります。
ALC外壁のシーリング方法が1回目と2回目で施工方法が変わるためです。
1回目と2回目の施工方法の違いと、1メートルあたりの金額は以下のようになります。
・1回目:
増し打ち 500~1,200円/メートル
・2回目:
打ち替え 800~1,200円/メートル
撤去費用 600~700円/メートル
増し打ちとは、劣化した目地の上にシーリング材を塗る方法です。
一方打ち替えとは、既存のシーリングを撤去してから新しくシーリング材を塗る方法になります。
2回目の施工では、ALC外壁に前回のシーリングで溝が減っているため、増し打ちでは対処できません。
シーリングを撤去する作業が追加されるので2回目の方が、費用が高くなります。
ひび割れが発生したらすぐに塗装する
ALC外壁のひび割れが発生したら、すぐに塗装しましょう。
ALCの外壁内部には鉄筋が組み込まれているため、ひび割れから雨水が浸入し、錆びの原因になります。
錆びを放置すると鉄筋が腐食し、さらに膨張するのです。
鉄筋が膨張すると、外壁内部から押し出して鉄骨が剥き出しになり、補修に費用がかかります。
幅0.3mm以下のひび割れは塗料で修復できるので、早めの補修がおすすめです。
ヘーベルハウスの保証が利用できない場合がある
ヘーベルハウスは経年劣化が原因で外壁塗装を依頼すると、保証を利用できない場合があります。
初期保証の適用範囲は、住宅の骨組みのような構造部分のみの不具合が対象です。
ヘーベルハウスでは無料点検は引き渡しから築60年まで実施していますが、外壁の塗装は別途費用が発生するため、注意しましょう。
ヘーベルハウスの外壁塗装の費用相場
30坪住宅の外壁塗装の費用相場は以下のとおりです。
・ヘーベルハウス:95~226万円
・外壁塗装の専門店:70〜110万円
ヘーベルハウスに依頼すると費用が高くなる理由は、下請けに依頼するため中間マージンが発生するためです。
塗装環境や塗料の種類、足場代などによって費用が変わるため、あくまでも目安になります。
へーベルハウス住宅の外壁塗装費用を安く抑えるコツ
へーベルハウスの外壁塗装は、100万円以上のまとまった費用が必要になる場合もあります。
少しでも安く外壁塗装を実施したい場合は、費用を抑えるコツを知っておきましょう。
へーベルハウス住宅の外壁塗装費用を安く抑えるコツは、以下のとおりです。
・地元の自社施工業者へ依頼する
・補助金や助成金を利用する
・閑散期に塗装を依頼する
上記のポイントを押さえて、適切なタイミングで外壁塗装を実施しましょう。
地元の自社施工業者へ依頼する
費用を安く抑えたい場合は、地元の塗装業者に依頼しましょう。
塗装業者のなかでも、自社職人が施工している完全自社施工業者に依頼するのがおすすめです。
完全自社施工業者は下請け業者に施工を依頼しないため、仲介手数料が発生せず費用を安く抑えられます。
対応エリアを小さくしており、移動費や出張費なども最小限に抑えていることから、大手ハウスメーカーより安価で施工を依頼できます。
補助金や助成金を利用する
塗装するタイミングや自治体によっては、補助金や助成金を利用できる場合があります。
補助金や助成金は、申請のタイミングや使用する塗料など条件が詳細に定められているケースが多いです。
事前に利用できそうな制度がないか確認し、要件に沿って申請しましょう。
ただし、補助金や助成金のほとんどが後払いであるため、塗装業者に支払う際はすべて実費となります。
補助金や助成金ありきで契約してしまうと、資金不足となるおそれがあるため注意が必要です。
閑散期に塗装を依頼する
外壁塗装は閑散期に依頼すると値引き交渉しやすいため、安く塗装できる可能性があります。
外壁塗装は、比較的天候が安定している春と秋に依頼が多くなります。
一方で梅雨時期や猛暑日、低温などにより工期が延長しやすい冬は、外壁塗装の閑散期にあたります。
閑散期は依頼が減るため、値引き交渉に応じたりキャンペーンを設けていたりする業者が少なくありません。
ただし閑散期は塗料が乾燥しにくい時期で工期が延長することがあるため、スケジュールに余裕をもって依頼しましょう。
へーベルハウスの外壁塗装をハウスメーカーへ依頼するメリット・デメリット
へーベルハウス住宅は特殊な外壁を使用しているため、塗装リフォームをハウスメーカーへ依頼する方も少なくありません。
ヘーベルハウスの外壁塗装は、旭化成ホームズの子会社である旭化成リフォームが委託した下請け業者が担当します。
大手ならではの安心感やブランド力を重視する場合は、ハウスメーカーへの依頼がおすすめです。
ここからは、ハウスメーカーへ依頼する場合のメリットデメリットを紹介します。
ハウスメーカーへ依頼するメリット
へーベルハウス住宅の外壁塗装をハウスメーカーへ依頼するメリットは、以下のとおりです。
・外壁以外のメンテナンスも同時に実施できる
・建物の構造や性能をしっかり把握している
外壁塗装が必要な時期になると、住宅のさまざまな箇所で劣化が進行します。
外壁塗装以外に屋根や住宅設備などのメンテナンスを実施したい場合は、ハウスメーカーへ依頼するとスムーズです。
また住宅の構造や性能を十分に把握しているため、状況に合ったメンテナンスを提案してもらえます。
ハウスメーカーへ依頼するデメリット
外壁塗装を依頼する際は、依頼先のメリットだけではなくデメリットも把握しましょう。
ハウスメーカーへ依頼するデメリットは、以下のとおりです。
・塗装費用が高額
・職人を選べない
大手ハウスメーカーは、多額の広告宣伝費が施工費用に上乗せされます。
下請け業者を利用するため、仲介手数料も発生し費用が高額となります。
また実際に塗装を行うのは下請け業者であり、施工当日までどのような職人が担当するかわかりません。
へーベルハウス住宅の知識を有している業者が多くいますが、技術力を確認できないまま工事がはじまることになります。
へーベルハウスの外壁塗装を塗装業者へ依頼するメリット・デメリット
へーベルハウス住宅であっても、塗装リフォームは塗装業者へ依頼できす。
外壁塗装費用を抑えたい場合や直接職人と打ち合わせしたい場合は、塗装業者への依頼がおすすめです。
へーベルハウス住宅の外壁塗装を塗装業者に依頼するメリットとデメリットをそれぞれ確認しましょう。
塗装業者へ依頼するメリット
へーベルハウス住宅の外壁塗装を塗装業者へ依頼するメリットは、以下のとおりです。
・塗装費用を安く抑えられる
・予算や希望に沿った塗装が可能
・信頼できる業者に依頼できる
塗装業者による外壁塗装工事は、ハウスメーカーよりも費用を安く抑えられます。
予算や希望に沿って柔軟な提案をしてくれるため、満足度の高い塗装リフォームを実現できます。
数ある業者から施工事例や見積書などを比較し、信頼できる業者に依頼できる点もメリットです。
塗装業者へ依頼するデメリット
へーベルハウス住宅の外壁塗装を塗装業者へ依頼するデメリットは、以下のとおりです。
・自分で業者を探す必要がある
・業者によって技術力や費用が異なる
技術力や塗装費用は、塗装業者によって大きく異なります。
満足度の高い塗装を実施するには、信頼できる業者を自分で探さなくてはいけないため、ある程度の時間と手間が必要です。
へーベルハウスにおける外壁塗装業者の選び方
ヘーベルハウスにおける外壁塗装業者の選び方は、以下のとおりです。
・地域に密着している業者を選ぶ
・丁寧な対応で選ぶ
・施工実績の豊富さで選ぶ
・点検に時間をかけてくれる業者を選ぶ
・保証やアフターフォローの有無で選ぶ
順に解説します。
地域に密着している業者を選ぶ
ヘーベルハウス住宅の外壁塗装を依頼するなら、地域に密着している業者を選びましょう。
地域の気候や環境に合わせて塗料を提案してくれたり、柔軟にスケジュールを決められたりできます。
地域で長く活躍するにはお客様の口コミがよいことが条件であるため、信頼できる業者が多い傾向があります。
丁寧な対応で選ぶ
ヘーベルハウス住宅の外壁塗装を依頼するなら、業者の対応も重要です。
難しい専門用語を並べたり、契約工事を焦らしたりする施工業者は悪徳業者のおそれがあります。
優良業者を選ぶには、メリットやデメリットの説明も納得するまで説明してくれる業者を選びましょう。
施工実績の豊富さで選ぶ
ヘーベルハウス住宅の外壁塗装を依頼するなら、施工実績が豊富な業者がおすすめです。
適切に塗装してもらうには、へーベルハウスの外壁の特徴を十分に把握している業者へ依頼する必要があります。
実績が豊富な業者であれば、外壁の特徴にあわせて適切な塗装プランを提案してもらえるでしょう。
施工実績は業者のホームページに施工事例として掲載しているケースが多いため、契約前に確認してから依頼しましょう。
点検に時間をかけている業者を選ぶ
点検に時間をかけている業者を選び、適切なプランを提案してもらうことも大切です。
修繕が必要な箇所を洗い出すには、丁寧に点検することが欠かせません。
点検に時間をかけない場合は、見積もりの信ぴょう性が低く、施工不良や追加費用が発生する可能性があります。
細部まで点検してもらい、必要な施工について詳しく説明してくれる業者であれば、悪質な業者に依頼するリスクを抑えられます。
保証やアフターフォローの有無で選ぶ
ヘーベルハウス住宅の外壁塗装は、保証やアフターフォローが充実している業者に依頼しましょう。
信頼できる業者へ塗装を依頼した場合でも、塗装後に不具合が発生することがあります。
業者によっては保証範囲内の不具合であれば、迅速に対応してもらうことも可能です。
ただし保証期間や対応範囲が定められているため、契約前に保証内容をしっかりと確認することが大切です。
へーベルハウス住宅の保証およびアフターフォローの注意点
へーベルハウス住宅には「60年無料点検システム」という保証が付いています。(2025年3月時点)
60年無料点検システムは、無料で不具合を直してもらえる保証ではなく、点検のみが無料の保証であることに注意しましょう。
また60年の無料点検は、へーベルハウス住宅のすべてが適用範囲となるわけではないため注意が必要です。
60年間無料で点検してもらうには、以下の条件を満たす必要があります。
・所定の定期点検を受ける
・点検で補修箇所が見つかった場合、へーベルハウスが指定する有償補修を行う
定期点検で補修が必要と認められた場合は、へーベルハウスが指定する有償補修を行うことで保証が継続されます。
点検を受けなかったりへーベルハウス指定の有償補修を実施しない場合は、無料点検保証を継続できなくなります。
まとめ:ヘーベルハウスの外壁塗装は信頼できる業者に依頼しよう
ヘーベルハウスの外壁塗装は信頼できる業者に依頼しましょう。
ヘーベルハウス住宅に使用しているALC外壁は、水を吸収しやすい特徴があります。
外壁が劣化すると雨の浸入の影響を受けて、住宅の耐久性が弱くなるため注意が必要です。
外壁の劣化を防ぐには、定期的に点検して初期段階で塗装を検討することが重要です。
タカハシ塗装ではドローンを使った外壁の無料点検を実施しています。
タカハシ塗装は茨城県にある地域密着型の塗装会社で、最短即日でのお伺いが可能です。
ヘーベルハウスの外壁塗装を検討している方は、LINEからのご相談も受け付けていますのでお気軽にご相談ください。
▼関連リンク
積水ハウスの外壁・屋根塗装をするポイント|費用相場や事例も紹介
大和ハウスの外壁塗装の耐用年数は?依頼する際の注意点や費用を解説
ミサワホームの外壁塗装をする際の注意点|業者選びのポイントも紹介