大和ハウスの外壁塗装の耐用年数は?依頼する際の注意点や費用を解説
- 外壁塗装
「大和ハウスの外壁塗装の耐用年数は何年?」
「外壁塗装を依頼する際の注意点が知りたい」
大和ハウスの外壁塗装では、外壁の特徴を把握してから施工を検討するのが大切です。
外壁の特徴をある程度把握しておかないと、業者の提案したプランが適切かどうか判断できず、納得できる施工ができない可能性があります。
本記事では、大和ハウスの外壁塗装の耐用年数や依頼する際の注意点を解説します。
費用相場や業者選びのコツも紹介しますので、外壁塗装を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
外壁塗装をする前に知っておきたい大和ハウス住宅の特徴
・サイディング
・タイル外壁
・塗り壁
それぞれ使われている材料の特徴を紹介するので、自宅がどの種類の外壁材か確認する際にお読みください。
サイディング
大和ハウスの住宅で最も多く使用されている外壁材はサイディングボードで、一般的な住宅よりも厚みがあるのが特徴です。自社ブランド「xevoΣ(ジーヴォシグマ)」という鉄骨造住宅を手がけており、外壁材として以下のサイディングボードを採用しています。
・DCウォール:厚さ16mmのサイデイングボード
・DSウォール:厚さ25mmのサイデイングボード
・DXウォール:厚さ34mmのサイデイングボード
・ベルサイクス:DXウォールと同等の性能で彫りの深さが12mmあるサイデイングボード
一般的な外壁の厚さが14mmや16mmのため、DSウォールやDXウォールは非常に厚いことがわかります。
厚みのある外壁は、耐火性や防音性が高い点がメリットです。
しかし、厚みがある分重くなるため、1枚あたりのパネル幅が狭くつなぎ目や目地が多くなります。
目地が多くなると、通常より多くのシーリングが必要です。
タイル外壁
大和ハウスのタイル外壁は、ナノ親水というタイルが使われています。ナノ親水の特徴は超親水性をもっており、極小の水膜をつくって外壁に汚れをつきにくくするのが特徴です。
天候や傷などにも強く、厳しい環境にも耐えられる性能をもっています。
大和ハウスでは外壁を全面タイルにしている住宅は少なく、アクセントとしてよく使われています。
塗り壁
大和ハウスのブランド「xevoE(ジーヴォイー)」の住宅にお住まいの方は、塗り壁を利用しています。xevoEでは7つの柄があり、45色のなかから選択できました。(現在は販売終了)
サイディングやタイルより機能面では劣りますが、カラーバリエーションが豊富な点が特徴です。
大和ハウスの外壁塗装の耐用年数
大和ハウス住宅の外壁塗装の耐用年数は、10〜15年です。
大和ハウスに限らず、外壁塗装の耐用年数は使用している塗料の種類によって変わります。
塗料ごとの耐用年数は以下のとおりです。
・ウレタン塗料:5〜10年
・シリコン塗料:7〜15年
・フッ素塗料:12〜20年
・無機塗料:18〜20年
耐用年数は塗装環境によって異なるので、あくまでも目安です。
外壁は経年劣化によって美観や防水性が失われるため、定期的なメンテナンスをしましょう。
大和ハウスの外壁塗装を依頼する際の注意点
大和ハウスの外壁塗装を依頼する際の注意点は以下の4つです。
・シーリングの費用がかかりやすい
・2000年以前に建てられた場合は塗装できない可能性がある
・サイディングボードに塗料が付着しないことがある
・ヒートブリッジが気になる場合は断熱塗料で対応する
・ラバーウォールを使用していた場合は塗料が限られる
順に解説します。
シーリングの費用がかかりやすい
大和ハウスのサイディングボードは目地が多い分、シーリングの費用がかかりやすいのが特徴です。
シーリングとは、施工の際にできる隙間を充填剤で埋める作業のことです。
大和ハウスのサイディングボードは目地だけでなく凹凸もあり、一般住宅の倍以上のシーリングが必要です。
2000年以前に建てられた場合は塗装できない可能性がある
2000年以前に建てられた住宅に塗装すると、外壁が剥がれたり膨れたりする可能性があり、塗装できない場合があります。
2000年以前にサイディングボードに使われていた塗料に欠陥があったことが原因です。
既存塗料の密着性が悪いため、上から塗装しても同じトラブルが発生する可能性があります。
塗装で解決できない場合、張替えやカバー工法での施工が必要です。
自宅の外壁にどのような塗料が使われたかわからない場合は、塗装業者に診断を依頼しましょう。
サイディングボードに塗料が付着しないことがある
サイディングボードにアクリル樹脂のコーティングがされている場合、塗料が付着しないことがあります。
アクリル樹脂は撥水性に優れていて、汚れが付着しにくい性質があるため、上から塗装しても塗料が付着しません。
アクリル樹脂の特徴を理解せず、上から塗装すると外壁に剥がれや膨れが発生します。
外壁の剥がれや膨れは、防水機能を失い雨漏りや外壁材が腐敗する原因になりかねません。
本来はコーティングを剥がしてから塗装すべきですが、費用と手間がかかります。
アクリル樹脂がコーティングしてある外壁は、カバー工法を検討する必要があります。
ヒートブリッジが発生している場合は断熱塗料で塗装する
外壁に鉄骨の影が浮き出たように見える場合はヒートブリッジ現象が起きているので、気になる方は断熱塗料で塗装しましょう。
ヒートブリッジとは、鉄骨のような熱伝導率が高い部材が外壁内で急激に温度上昇する現象です。
鉄骨造の大和ハウスでは外気と室内の気温差が大きい場合、外壁内部に結露が見られるケースがあります。
外壁内部に結露が発生すると、鉄骨部分だけ濡れてしまい見た目が悪くなったり、カビが発生して住宅が劣化したりする原因になります。
ヒートブリッジは一般的に塗料では対策するものではありません。
しかし、断熱塗料を使用することで軽減できるため、気になる方は塗装業者へ相談しましょう。
ラバーウォールを使用していた場合は塗料が限られる
大和ハウスの一部の住宅ではラバーウォールという弾性力のある塗料が使用されています。
ラバーウォールは、メンテナンスコストを抑えることを目的とし、外壁と目地をまとめて塗ることを想定して作られた塗料です。
しかし、ラバーウォールは膨れやすいデメリットがあり、防水機能が失われやすい欠点がありました。
ラバーウォールの上から塗料を塗ると、弾いてしまうためそのまま塗装できません。
下地にカチオンシーラーを塗ることで塗装できますが、下塗りに使用できる塗料が限られていることを知っておきましょう。
大和ハウスの外壁塗装を依頼する際の費用相場
大和ハウス住宅の外壁塗装を依頼する場合、費用相場は以下のとおりです。
・大和ハウス:140万円以上
・外壁塗装の専門店:70〜110万円
大和ハウス住宅の外壁塗装の費用が高くなるのは、下請けに依頼する際の人件費や保証内容の維持費がかかるためです。
上記の価格はあくまでも目安で、別途足場代やシーリング代など費用が発生する場合があります。
外壁塗装の費用を具体的に知りたい方は、塗装業者に見積もりを依頼しましょう。
大和ハウスに外壁塗装を依頼するメリット・デメリット
大和ハウスに外壁塗装を依頼するメリットとデメリットを紹介します。
大和ハウスに依頼すべきか塗装業者で依頼すべきか判断できる内容になっているのでぜひ参考にしてください。
メリット
大和ハウスに依頼するメリットは、以下のとおりです。
・外壁の特性を熟知して施工プランを提案している
・塗装業者を選ぶ手間を省ける
・大和ハウスの保証を延長できる
自社で建設した住宅であることから、外壁や建物の構造を熟知しています。
自社の外壁に最適な塗料を選んで施工するため、安心感があるのがメリットです。
また、施主様は大和ハウスに施工をすべて任せられ、塗装業者を選ぶ手間を省けます。
自身で業者を選ぶのが手間だと感じる人は、大和ハウスへの依頼がよいでしょう。
30年初期保証を延長できる点も魅力です。
有料メンテナンス工事をすることで保証期間を15年間延長でき、トラブルがあった際に保証の範囲でサポートしてもらえます。
デメリット
大和ハウスに外壁塗装を依頼するデメリットは、主に以下の3つです。
・費用が高い
・下請け業者を選べない
・下請け業者への共有ミスで施工内容に齟齬が生じるリスクがある
大和ハウスに依頼すると塗装業者より費用が高くなります。
大和ハウスは下請け業者に塗装を任せる分、仲介手数料が発生するためです。
ほかにも保証期間延長した分の費用や広告宣伝費や人件費などの経費が上乗せされて、施工費が高くなっています。
下請け業者によって施工品質が異なる点も注意が必要です。
施主様が下請け業者を選べないので、施工品質は運任せとなります。
また、大和ハウスと下請け業者の間で施工内容の共有がしっかりできていないと、契約内容と異なる仕上がりになるおそれがあります。
費用を安く抑えたい場合や技術力のある業者に依頼したい場合は、自身で塗装業者を探すことをおすすめします。
大和ハウスの外壁塗装を塗装業者に依頼する基準
大和ハウスの外壁塗装を塗装業者に依頼する基準は以下の4つです。
・大和ハウスの施工実績がある塗装業者を選ぶ
・保証の手厚さで選ぶ
・見積もりの内容が明確である
・点検を丁寧に行っている
信頼できる業者を見つけるためにも、ぜひ参考にしてください。
大和ハウスの施工実績がある塗装業者を選ぶ
大和ハウス住宅の外壁塗装を依頼する際は、施工実績のある塗装業者を選びましょう。
大和ハウス住宅を外壁塗装するには、鉄骨やサイディングの専門知識が必要です。
経験豊富な塗装業者を選ぶには、ホームページに大和ハウスの施工事例が掲載してあるかを確認しましょう。
保証の手厚さで選ぶ
大和ハウス住宅の外壁塗装を依頼する際は、保証の手厚さで選びましょう。
保証期間中に塗装に関するトラブルが発生した場合、修理や補修が受けられます。
保証を選ぶ際は保証期間の長さと適用範囲を確認します。
塗料の劣化だけでなく、施工ミスや施工不良も適用されるかが重要です。
アフターフォローがある業者だと、施工後も安心して相談できます。
見積もりの内容が明確である
塗装業者を選ぶ際は、見積もりの内容が詳細に書かれているかで決めましょう。
見積書は書き方が決まっておらず、業者によってさまざまです。
作業項目や使用した材料などを細かく書いている業者もあれば「作業一式」と記載している業者もあります。
もし見積もりに「作業一式」と記載されている業者を見つけたら、必ず納得がいくまで費用の内訳を聞きましょう。
見積書の内容が不明瞭な場合、依頼後に追加料金が発生するおそれがあります。
質問しても曖昧な回答をしたり、説明してくれなかったりした場合は依頼するのをやめましょう。
点検を丁寧に行っている
現地に訪れて点検を丁寧に行っている業者であれば、信頼できる業者です。
時間をかけて点検することで、細部まで外壁の問題点を発見でき、適切な施工プランを提案してくれます。
自分で補修箇所を発見できたところ以外にも、傷や破損している箇所を見つけられる可能性があり、外壁の劣化を防げます。
点検後に写真を用いて外壁の状態を詳しく説明してくれる業者であれば、より安心です。
施工プランの内容に納得でき、満足のいく外壁塗装を実現できます。
大和ハウスの外壁塗装の施工事例
大和ハウス住宅で実際にタカハシ塗装が担当した施工事例を5つ紹介します。
どのような施工が実施されたか具体的に確認できますので、ぜひ参考にしてみてください。
阿見市のM様邸
【ビフォー】
【アフター】
施工内容:
・外壁塗装
・屋根塗装
・軒天塗装
・雨樋塗装
・鼻隠し塗装
・雨戸塗装
・鉄部塗装
・シーリング工事
・光触媒コーティング
使用材料:
・外壁 アステックペイント 超低汚染リファインSI-IR
・屋根 アステックペイント スーパーシャネツサーモSI
・シーリング オート化学工業 TF2000
色:
・外壁 バーチグレー
・屋根 トゥルーブラック
築25年の大和ハウスの住宅です。
前回の塗装はハウスメーカーが担当しましたが、今回はタカハシ塗装が担当しました。
大和ハウスの特徴を押さえて、既存の色と同じ色で塗装し大変満足していただきました。
牛久市のO様
【ビフォー】
【アフター】
施工内容:
・外壁塗装
・屋根塗装
・付帯部塗装
・シーリング工事
使用材料:
・外壁 アステックペイント シリコンREVO1000IR
・屋根 アステックペイント スーパーシャネツサーモF
・シーリング サンスター ペンギンシール2570NB
色:
・外壁 白色:ペリウィンクルブルー、水色:ブルーグレイ
・屋根 ラセットブラウン
築25年の大和ハウス住宅で、1回目の塗装工事になります。
ひび割れがあったため、補修をしてから塗装しました。
お客様のご希望のお色に変更し、仕上がりを喜んでくださいました。
つくば市のO様
【ビフォー】
【アフター】
施工内容:
・外壁塗装
・軒天塗装
・雨どい塗装
・幕板塗装
・破風板塗装
・鼻隠し塗装
・シャッターBOX塗装
・庇塗装
・鉄部塗装
・コーキング工事
使用材料:
・外壁 アステックペイント 超低汚染リファインSI-IR(遮熱塗料)
・コーキング工事 オート化学 超耐シーラーTF2000
色:
・外壁 ベイジュ(つや有り)
築20年のアパートの外壁塗装を行った事例です。
施主様から高耐久・遮熱系シリコン塗料で塗装したいという要望があり、現地調査にて外壁の種類や劣化状況を確認しました。
大和ハウスのアパートのためハウスメーカーの特徴も考慮し、超低汚染機能のある遮熱塗料を用いて施工しました。
つくば市のA様邸
【ビフォー】
【アフター】
施工内容:
・外壁塗装
・屋根塗装
・付帯部塗装
・コーキング工事
使用材料:
・外壁 アステックペイント 超低汚染リファインMF-IR
・屋根 アステックペイント スーパーシャネツサーモF
・シーリング サンスター ペンギンシール2570NB
色:
・外壁 ペールビスケット
・屋根 マホガニー
築25年、大手ハウスメーカー大和ハウスの建物の事例です。
大和ハウスの建物のポイントをしっかりと押さえ、下地から工事をしました。
現状の色と似た色で仕上げたところ、施主様に喜んでもらえました。
外壁塗装以外にも屋根塗装や付帯部塗装、コーキング工事も同じタイミングで実施しています。
つくばみらい市のK様邸
【ビフォー】
【アフター】
施工内容:
・外壁塗装
・軒天塗装
・雨樋塗装
・鼻隠し塗装
・シャッターBOX塗装
・コーキング工事
・瓦ビス止め
・ベランダトップコート
使用材料:
・外壁 ダイフレックス(シーカジャパン) ダイヤスーパーセランFX(艶あり)
・コーキング オート化学工業 オートンイクシード
色:
・外壁 NO.34
築15年の大和ハウスのお家になります。
施主様は複数社見積もりをしたのち、大和ハウスの実績がある弊社を選んでいただきました。
塗装の寿命が長い塗料を望まれていたため、光触媒の塗料を用いて施工しました。
まとめ:大和ハウスの外壁塗装は施工事例がある業者を選ぶことが大切
大和ハウス住宅はxevoΣ(ジーヴォシグマ)を代表する鉄骨造で、外壁材にサイディングボードを使用しています。
サイディングボードはシーリングが必要だったり、塗料が付着しにくい場合があったりと塗装の際は注意が必要です。
外壁塗装を依頼する際は、大和ハウスについて知見や施工実績のある業者を選びましょう。
タカハシ塗装も大和ハウス住宅の施工事例が豊富な塗装業者です。
地域密着型の塗装業者で、最短即日でご自宅にお伺いし、外壁の状態を確認いたします。
大和ハウスの塗装を検討している方は、見積もりや点検を無料で実施していますので、お気軽にお問い合わせください。
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