飛んでいきます!
飛んでいきます!

[受付]9:00~19:00 [定休]月曜日 メール・LINEは24時間受付中!

[受付]9:00~19:00 [定休]月曜日

blog

モニエル瓦の塗装は難しい?劣化のサインや費用相場について解説

  • 屋根工事


本記事では、モニエル瓦の塗装で大切になるスラリー層の処理や劣化のサインなどを解説します。


モニエル瓦は、セメントを主原料にした乾式コンクリート瓦で、表面にスラリー層と呼ばれる着色層があります。


モニエル瓦は塗装で塗り替えられますが、スラリー層を処理しないまま塗ると数年で塗膜が剥がれるため注意が必要です。

モニエル瓦の塗装で最初に対処するスラリー層とは?


モニエル瓦の塗装で重要になるのが、表面を覆うスラリー層の扱いです。


スラリー層は瓦本体の上に重なった着色層で、この層を処理せずに塗料をのせると、塗装がうまくいきません。


問題点と処理の方法について、詳しく見ていきましょう。

スラリー層を残すと塗膜が早期に剥がれる

劣化したスラリー層は、瓦本体との密着が弱まっています。


その上に塗料をのせても、塗膜は層ごと浮いてしまいます。


塗った直後はきれいでも、数年で塗膜が剥がれ落ちてしまうのが典型的なモニエル瓦の塗装の失敗パターンです。

スラリー層の除去は高圧洗浄が基本

脆くなったスラリー層は、高圧洗浄でしっかり洗い落とす必要があります。


洗い残しは、その上にある塗膜が浮く原因となるため、通常の屋根塗装より洗浄に時間をかける必要があります。

除去しきれない場合は専用の下塗り材で固める

洗浄で落としきれない残存層は、スラリー層を固める性質のあるモニエル瓦向けの下塗り材(プライマー)で固定します。


状況によっては、下塗りを複数回重ねる場合もあります。

モニエル瓦の塗装が必要になる劣化のサインは?


モニエル瓦を塗り替えるタイミングは、下記のような劣化のサインが現れたタイミングです。


・色あせや粉ふきが出ている
・コケや藻が広がっている
・塗膜が剥がれている
・ひび割れや欠けがある


上記のような劣化のサインが現れたら、業者に相談してモニエル瓦を塗装してもらいましょう。


なお屋根に登って確認するのは非常に危険です。


外から自宅の屋根を見上げる程度に留めて、現地のチェックは業者に依頼しましょう。

色あせや粉ふきが出ている

色が薄くなったり、粉がふいたりするのは、塗膜を保護する力が落ち始めたサインです。


モニエル瓦に触れて白い粉が付くなら、塗装を検討しましょう。

コケや藻が広がっている

緑や黒のコケ・藻が広がっているのは、塗膜の防水性が下がり、瓦が水分を含みやすくなっているサインです。


地上から見ても目立ちやすいため、実際に見て異変を感じるようであれば、点検を考える時期といえます。

塗膜が剥がれている

モニエル瓦の塗膜がめくれたり剥がれ落ちたりしている場合は、スラリー層の影響が考えられます。


剥がれが屋根全体に広がっている場合は、劣化の進行がかなり進んでいる状態です。

ひび割れや欠けがある

小さなひび割れや欠けなら、補修したうえで塗装できます。


広範囲に及ぶ場合は塗装では対応できず、屋根材の交換が必要になる可能性があります。

モニエル瓦を塗装する工程は?


モニエル瓦の塗装工程は、一般的な屋根塗装と基本的に同じ流れとなります。


・足場の設置と飛散防止ネットの取り付け
・高圧洗浄によるスラリー層の除去
・乾燥
・ひび割れや欠けの補修
・下塗り(2回)
・中塗り
・上塗り
・点検と足場の解体


一般的な屋根塗装との違いは、洗浄に時間をかける点と、下塗りを重ねる点の2つです。


洗浄の時間が短いと劣化したスラリー層が残ってしまい、すぐに再塗装が必要になってしまいかねません。


またモニエル瓦の場合は下塗りを2回行わないと、下塗り材が瓦に吸われて表面に塗膜が残らない可能性が高いです。

モニエル瓦の塗装にかかる費用相場は?


モニエル瓦の塗装にかかる費用は、一般的な30坪の住宅でおよそ40〜80万円です。

上記費用には足場の設置にかかる費用も含まれております。


ただし坪数が増えたり屋根の形状が特殊だったりすると、上記費用よりも高くなる可能性があります。


現場周辺の環境によっても費用が変わる可能性があるため、正確な費用を把握するなら業者に相談してみてください。

モニエル瓦を塗装するメリットは?


モニエル瓦を塗装するメリットは下記のとおりです。


・葺き替えよりも費用を抑えられる
・流通の少ない瓦を交換せず使い続けられる


塗装は屋根材を替えずに表面を整える工事のため、葺き替えより工事の規模が小さく、費用を抑えられます。


大がかりな解体をともなわず、住みながら施工しやすい点も利点です。


また「現在の瓦をそのまま使い続けたい」という方は、塗り替えによって既存のまま長く使いやすくなります。

モニエル瓦の塗装で知っておきたいデメリットは?


モニエル瓦を塗装する際に知っておきたいデメリットも紹介します。


モニエル瓦は洗浄や下塗りを丁寧に行う必要があるため、一般的な屋根塗装よりも工期が長くなりやすいです。


雨の日が続く季節だと施工も行いにくく、完了まで時間がかかる場合もあります。


またモニエル瓦は現在製造を終了しているため、新品のモニエル瓦を差し替えることはできません。


まずないと思いますが、業者が点検や塗装で屋根に登った際に、既存のモニエル瓦が割れてしまう可能性がゼロではない点にも注意しましょう。

塗装で対応できないモニエル瓦の状態とは?


塗装は、傷んだ塗膜を新しくして瓦を保護する工事です。


モニエル瓦本体や下地が傷んでいると、塗装では回復できません。


塗装で対応できない主な状態は、次のとおりです。


・瓦本体の広範囲な割れや欠けがある
・下地の防水シートや野地板まで傷んでいる
・すでに雨漏りが発生している


これらに当てはまる場合は、下地の補修や屋根の葺き替えが選択肢になります。


特に葺き替えは、既存の瓦を撤去して新しい屋根材に替える工事のため、塗装とは費用が大きく変わります。


一般的に屋根の葺き替えには、あくまで目安ですが200〜500万円ほどかかります。

モニエル瓦と他の瓦の見分け方は?


自分の屋根がモニエル瓦かどうかを確認するには、混同しやすい瓦との違いを知っておくと見分けやすくなります。


モニエル瓦と混同されやすいのは、同じセメント系のセメント瓦と、粘土でつくる粘土瓦です。


それぞれの違いを解説します。

セメント瓦との違い

モニエル瓦とセメント瓦は、どちらもセメントを主原料とするため、見た目や素材感が近く、混同されやすい瓦です。


見分けるポイントは、次の3つです。


・小口のざらつき
・表面の仕上げ
・スラリー層の有無


小口は瓦の端の断面で、モニエル瓦は砂が混ざったようにざらざらしており、セメント瓦は滑らかです。


表面は、モニエル瓦が着色したスラリー層の上に透明な塗膜を重ねた仕上げなのに対し、セメント瓦は素材そのものの質感を生かした仕上げです。


スラリー層があるのはモニエル瓦で、セメント瓦にはありません。

粘土瓦との違い

粘土瓦は、粘土を焼き上げてつくる瓦で、塗装を前提としていません。


これに対し、モニエル瓦は塗装でのメンテナンスが前提で、塗装しなければ防水性能を保てません。


そのためスラリー層の処理が欠かせません。


ここまで主な瓦の特徴と違いを紹介しましたが、自己判断で見抜くのは難しいかもしれません。


自宅の瓦の種類を正確に把握するなら、お家を建てたときの見取り図や図面、見積書などが残っていないか確認してみましょう。


難しい場合は、業者の点検で確認するのが確実です。

モニエル瓦の特性を踏まえて塗り替えを行おう


本記事ではモニエル瓦の概要や塗装時の注意点、劣化のサインなどを解説しました。


モニエル瓦の塗装は、スラリー層の処理が成否を分けます。


塗り替えの時期は屋根の劣化状況で判断しましょう。


モニエル瓦の劣化を放置すると、塗装では対応できなくなります。