50坪での外壁塗装の費用相場|安く抑える方法や業者の選び方を解説
- 外壁塗装
「50坪の住宅を外壁塗装する際の費用相場が知りたい」
「外壁塗装を依頼する際の業者選びのコツは?」
外壁塗装の費用は塗装する範囲や塗料の種類などさまざまな要因で変動します。
適正な価格を知るには費用相場や高くなる理由を把握することが重要です。
本記事では50坪の住宅に外壁塗装を依頼する際の費用相場や高くなるケースについて解説します。
費用を安くする方法や業者選びのコツも紹介しますので、外壁塗装を依頼する際の参考にしてください。
50坪の外壁塗装を依頼する際の費用相場
50坪住宅の外壁塗装の費用相場は100〜170万円です。
住宅の形状や劣化状況、使用する塗料などによって金額が変わります。
外壁塗装の価格は以下の計算式で求められます。
外壁面積✕1平方メートルあたりの塗料単価+付帯費用+諸経費
外壁塗装の価格を計算するためには、以下の項目を知ることが重要です。
・外壁面積
・塗料ごとの費用相場
・付帯費用
・諸経費
それぞれ詳しく解説します。
外壁面積
50坪住宅の外壁面積は182〜231平方メートルになります。
外壁面積とは、外壁全体からドアや窓など塗らない部分を差し引いた面積のことです。
延床面積(坪数✕3.3平方メートル)に係数1.1〜1.4をかけることで外壁面積を算出できます。
延床面積とは各階の床面積を合計した数値のことです。
50坪の外壁面積は以下の計算になります。
延床面積(50坪✕3.3平方メートル)✕係数(1.1~1.4)=182~231平方メートル
ただし、外壁面積は同じ50坪でも住宅の形状によって塗装する範囲が異なります。
同じ坪数でも住宅の形状が複雑な場合、外壁塗装の費用が高くなる可能性があります。
塗料ごとの費用
塗料費用は、使用する塗料の種類によって変動します。
住宅の外壁面積に対し、塗料の単価をかけると塗料費用を算出できます。
外壁塗装で使用される塗料ごとの相場と50坪の単価は以下のとおりです。
・シリコン塗料:2,300~3,500円/平方メートル
・フッ素塗料:3,500~5,000円/平方メートル
・無機塗料:3,800~6,000円/平方メートル
50坪の場合、費用は以下のようになります。
・シリコン塗料:418,600~808,500円(耐用年数:7~15年)
・フッ素塗料:637,000~1,155,000円(耐用年数:12~20年)
・無機塗料:691,600~1,386,000円(耐用年数:18~20年)
塗料のグレードが上がると耐用年数も長くなる傾向があります。
付帯費用
付帯費用とは、外壁や屋根にある細かいパーツである付帯部の塗装代のことです。
外壁塗装の費用を決めるには、付帯部はどこまで塗装するのかがポイントになります。
付帯部の種類と相場は以下のとおりです。
・雨樋:800~2,000円/メートル
・軒天:800~1,500円/平方メートル
・雨戸:1,500~4,000円/枚
・破風板、鼻隠し:800~1,200円/メートル
・幕板:800~1,200円/平方メートル
・水切り:300~800円/メートル
付帯部をどこまで塗装するかによって工事全体の費用が変わります。
諸経費
諸経費とは、塗料や付帯部以外にかかる費用のことで、以下のような項目があります。
・足場:600~1,000円/平方メートル
・養生:100~500円/平方メートル
・高圧洗浄:200~350円/平方メートル
・下地処理:1,700~2,500円/平方メートル
・コーキング補修:500~1,000円/メートル
・管理費:工事費用の5~15%
上記の項目は見積書に記載されている業者もいれば「一式」といった書き方をしているところも少なくありません。
見積書は諸経費の内容を入念に確認し、記載のない場合は業者に詳しく聞いてみましょう。
50坪住宅の外壁塗装の費用が高くなるケース
50坪住宅の外壁塗装は住宅の形状や劣化状況によって相場より高くなる可能性があります。
50坪住宅の外壁塗装の費用が高くなるケースは以下の6つです。
・3階建て以上の場合
・下請け会社に発注している業者に依頼した場合
・外壁を補修する部分が多い場合
・窓が小さく家の形状が複雑な場合
・複数の色を使用する場合
・隣家と密接している場合
順にそれぞれ解説します。
3階建て以上の場合
3階建て以上の場合、2階建てより費用がかかります。
外壁面積が2階建てよりも1階分以上大きくなる分、作業量が増えるためです。
とくに3階建て以上の場合は足場をより頑丈に組む必要があり、人手を増やしたり設置に時間がかかったりするので費用が高くなります。
下請け会社に発注している業者に依頼した場合
塗装作業を下請けや孫請けに依頼している業者の場合、費用が高くなります。
下請けに依頼する業者に依頼すると中間マージンがかかってしまうためです。
業者によって費用相場は異なりますが、下請けに依頼するところと自社で施工しているところを比較すると1.5〜2倍ほど料金に差が生じます。
外壁を補修する部分が多い場合
外壁の劣化具合が激しく、補修する部分が多いほど費用が高額になる傾向があります。
外壁に劣化がある状態で塗装すると、すぐに剥がれたり機能性を失ったりするため補修作業は必須です。
費用が高くなったとしても、仕上がりをよくするには補修することをおすすめします。
補修の費用については劣化状態によって異なるので、具体的な金額を知りたい方は業者に現地見積もりを依頼しましょう。
窓が小さく家の形状が複雑な場合
塗装面積が大きいと外壁塗装費用は高額になります。同じ坪数でも、正方形の住宅よりも複雑な形状の方が塗装面積が大きいため、費用が高くなる傾向にあります。
ほかにも窓の数が少なかったりサイズが小さかったりする住宅は塗装面積が大きく、費用が高額です。
家の種類によっても費用が異なります。
たとえば、和風の家の場合は付帯部が多くあるため、洋風の家よりも付帯部を多く塗装する分高くなることがあります。
複雑な形状の家にお住まいの方は、形状がシンプルな家より高くなることを把握しておきましょう。
複数の色を使用する場合
外壁塗装で、複数の色を使用する場合は費用が高くなることがあります。使用する色が増えると、使用量にかかわらず複数の色を発注する必要があるため高額になります。
ほかにも、塗り分けをする場合は養生の手間や乾燥時間が通常よりも多くかかるため、追加料金を設けているケースが多いです。
また、使用する色が1色でもオーダーメイドで色を調合する場合は、通常よりも費用が高額になる可能性があります。
隣家と密接している場合
トラックが住宅に近づけないような狭小地は、費用が相場よりも高くなる傾向にあります。隣家との距離が近い狭小地では、外壁塗装で使用する材料を運ぶトラックが近づけず、人の手で運ぶ必要があるためです。
人の手で材料を運ぶ場合は、通常よりも時間と手間がかかるため、追加料金が発生する可能性があります。
50坪住宅の外壁塗装で費用を安くする方法
外壁塗装の費用を安く抑える方法として、以下の6つがあります。
・助成金や補助金制度を利用する
・地域密着型の塗装会社に依頼する
・適切な塗料を選ぶ
・閑散期に塗装を依頼する
・同時に屋根塗装も行う
・状態が悪化する前に塗装する
少しでも料金を安くするためにも、ぜひ試してみてください。
助成金や補助金制度を利用する
外壁塗装には県や各自治体で費用の一部を助成・補助する制度があります。
目安としては10〜20万円程度の助成金・補助金が出ているケースが多いです。
ただし、条件によっては申請できない可能性があるので注意が必要です。
申請方法や条件などの詳細は各自治体のホームページを確認して依頼しましょう。
地域密着型の塗装会社に依頼する
地域密着型の塗装会社に依頼することで費用を安く抑えられる可能性があります。
大手リフォーム会社のように下請け業者に依頼せず、自社で施工しているためです。
下請けに依頼する際の仲介手数料がカットされる分、施工費用が安くなります。
地域密着型の業者はトラブルがあった際もすぐに駆けつけてくれるので安心です。
適切な塗料を選ぶ
自宅に合った耐久性や機能を見極めることで、塗料代を安く抑えられます。塗料は高額なほど耐久性に優れている傾向にありますが、すべての人にとって高額な塗料が適しているとは限りません。
数年後に建て替えや引越しを予定している場合は、住んでいる期間の耐久性があれば十分です。
ほかにも、機能付き塗料を選択する場合は、立地条件を確認して本当にその機能が必要かを確認することが大切です。
どの塗料が適切か判断できない場合は、業者に相談して選ぶことをおすすめします。
閑散期に塗装を依頼する
外壁塗装は、閑散期に依頼すると費用を抑えられる可能性が高いです。外壁塗装に適した季節である春と秋は、天候が安定し塗料が乾きやすく、費用が高くなりやすいです。
一方で梅雨時期や冬は、天候により工期が長引く可能性が高いため、閑散期になる傾向があります。
閑散期は顧客を確保するために、特別価格で塗装を受け付けている業者があります。
値引き交渉にも応じてもらえる可能性もあるため、外壁塗装費用を安く抑えたい場合は閑散期の依頼を検討するとよいでしょう。
ただし、天候により工期が長引きやすいため、工期が延びても構わない方に限りおすすめです。
同時に屋根塗装を行う
屋根塗装を近々行う予定の場合は、外壁塗装と同時に実施すると費用を安く抑えられます。屋根塗装と外壁塗装はどちらも足場の設置が必要な工事となるため、同時に行うことで足場代を1回分節約することが可能です。
別々に塗装した場合よりも費用を抑えられるため、屋根も塗装したい方は同時に依頼しましょう。
ただし、1回で屋根塗装と外壁塗装をする分、まとまった金額を用意する必要があり、外壁塗装よりも工期も長くなります。
状態が悪化する前に塗装する
外壁塗装は、劣化状況が進行するほど下地補正に時間と手間がかかるため、費用が高額になりがちです。塗装で補修できた劣化症状でも先延ばしにしてしまうと、塗装ではどうにもできず張り替えが必要となり、高額な費用が発生する可能性があります。
リフォーム費用を抑えたい方こそ、チョーキングや色褪せなどの劣化サインを見逃さないことが重要です。
50坪住宅の外壁塗装で信頼できる業者を選ぶコツ
外壁塗装を依頼する際は信頼できる業者を選ぶことが重要です。
悪徳業者に依頼してしまうと高額請求や施工不良などのトラブルにつながるおそれがあります。
信頼できる業者を選ぶコツは以下のとおりです。
・実績がある業者を選ぶ
・見積書を確認する
・資格や許可を取得している
・保証やアフターフォローに力を入れている
・丁寧に点検や説明をしてくれる
それぞれ詳しく解説します。
実績がある業者を選ぶ
信頼できる業者を選ぶには実績を確認することが大切です。
実績が豊富な業者であるほど安心して依頼できます。
ホームページを確認し、外壁塗装の施工実績がどのくらいあるか調べてみましょう。
ホームページに細かな工程まで画像付きで掲載している業者であれば安心です。
見積書を確認する
外壁塗装を依頼する際は見積書の内容を確認しましょう。
見積書で使用している材料や作業工程ごとの費用を細かく書いている業者は信用できます。
一方、費用項目で「一式」と記載しており、見積書の内容が明確でない業者も少なくありません。
費用項目が明確でない場合は、自身が納得できるまで見積書の内容について聞き、業者の対応次第で信頼できるかどうかを判断しましょう。
費用項目について丁寧に教えてくれる業者であれば、安心して依頼できます。
資格を取得している
外壁塗装を依頼するなら、資格や許可を取得している企業を選びましょう。外壁塗装のみなら資格がなくてもほとんどの作業ができますが、資格をもっていないとできない作業もあるため、確認しましょう。
たとえば、足場の組み立てをしている業者では、足場組立作業主任者という法的に必要な資格をもっていることが望まれます。
ホームぺージで所有している資格を確認し、外壁塗装の知識や技術を所有しているかどうか調べてみましょう。
保証やアフターフォローに力を入れている
保証やアフターフォロー体制は、業者によって大きく異なります。外壁塗装では塗装後に剥がれやムラが見つかるケースもあり、保証の有無はとても大切です。
保証の範囲や期間などの内容は、施工前に書面でもらい、丁寧に説明してもらえると安心できます。
業者選びでは費用面だけではなく、保証やアフターフォローの有無も併せて確認するとトラブルのない塗装工事を実現できるでしょう。
丁寧に点検や説明をしてくれる
適切な外壁塗装を行ううえで、事前点検は必須です。丁寧に細部まで点検しないと、正確な見積書は作成できません。
点検が短時間で完了した場合は、劣化を見逃してしまっている可能性があり、追加費用が発生するおそれがあります。
点検の結果を写真や動画で、どの箇所がどの程度劣化しているのか丁寧に説明してくれる業者は信頼できます。
ほかにも、質問に対して親切丁寧に分かりやすく回答してくれる業者であれば安心して依頼できるでしょう。
注意が必要な悪徳業者の特徴
外壁塗装は資格や許可がなくても工事を請け負えるため、悪徳な業者も存在します。
悪徳業者に工事を依頼してしまうと、施工不良や金銭トラブルなどにつながるおそれがあるため注意が必要です。
悪徳業者の特徴は、以下のとおりです。
・訪問営業で契約をせかしてくる
・大幅な値引きをしてくる
・見積もりが相場と大きくかけ離れている
悪徳業者か判断が難しい場合は、その場で契約せずに家族や知人に相談しましょう。
訪問営業で契約をせかしてくる
訪問営業している塗装業者は数多くいますが、なかには悪質な業者も存在します。訪問営業を行っている悪質な業者は、不安をあおったり契約をせかすのが特徴です。
お客様の都合を第一に考えている業者であれば、絶対に契約をせかすことはありません。
「今ここで契約していただければ足場代無料にできます」「今すぐに塗装しないと雨漏りしますよ」と業者が言った場合は注意が必要です。
契約をせかしたり不安をあおったりする業者は悪徳業者である可能性が高いため、依頼するのは控えましょう。
大幅な値引きをしてくる
悪徳業者は、その場で契約をとりたいため大幅な値引きをしてくるのも特徴です。すぐ契約してくれることを条件に、足場無料や半額など通常では考えられない程の値引きをしてくる場合は注意が必要です。
基本的に見積額は適正価格を提示するため、使用する塗料や塗装箇所を変更しない限り大幅な値引きをすることはありません。
大幅な値引きをした場合は、元の金額が通常よりも高額であったり手抜き工事をされたりすることが考えられます。
見積もりが相場と大きくかけ離れている
相場よりも高すぎる業者や安すぎる業者には注意が必要です。相場よりも大幅に安い業者は、手抜き工事による施工不良や工事開始後に追加費用が発生するケースがあります。
相場よりも大幅に高い業者は、費用の上乗せが行われている可能性が高いです。
相場と大きくかけ離れた見積もりを提示された場合は、なぜこの価格なのか納得がいくまで確認する必要があります。
50坪住宅の外壁塗装は信頼できる業者に依頼しよう
50坪住宅の外壁塗装の費用相場は100〜170万円です。
塗装する範囲や塗料の選び方などで費用が変動します。
高額請求や施工不良のトラブルにあわないためには、信頼できる業者を選びましょう。
信頼できる業者を選ぶ際は、実績が豊富かどうかを確認することが大切です。
タカハシ塗装は茨城県で施工実績No.1を獲得したことがある地域密着型の塗装会社です。
Googleマップでもお客様の口コミ数が65件以上あり、星4.9の評価をいただいています。
見積もりや点検も無料で実施していますので、外壁の剥がれや色褪せが気になる方は、お気軽にお問い合わせください。
■関連記事
45坪住宅の外壁塗装の価格相場はいくら?安く抑えるポイントを解説
■関連記事
60坪の外壁塗装の費用相場は?内訳や費用を抑える方法を解説